2018/05/31

'52 Zwitter #07




配線引き直しの際に一緒にやっておきたいのが、
スピードメーターのディテーリングです。

こちらのスピードメーター、
実はツヴィッター用の貴重なメーターなんです。

(ウインカーの矢印部分に注目してください)


全体のコンディションはかなり良いのですが、
通称”クリアニードル”と呼ばれる針が、
日焼けしてクリアじゃ無くなってしまってます。。。

そこで今回はこの針を交換したいと思います。

まずは分解して・・・


古い針を外し、新しい針に交換します。。。

と書くと、すごく簡単そうですが、
実はかなり神経を使う作業です。(^^;)



そして元通りに組んで完成です。
今回はクロームのリムも交換させて頂きました。




これで、クルマに見合うコンディションになったかな、と思います(^^)/








2018/05/27

'52 Zwitter #06


配線の引き直しです。

写真はメインハーネスをほぼ引き直したところ。。。
低年式は配線が少ないので楽なんですが、
~'53年までは'54年以降と比べて、
かなり特殊な取り回しになっていますので、
配線図やオリジナルの配線が残っているクルマの写真等を見ながら、
なるべくオリジナルに近い形になる様作業していきます。


配線引き直しと同時に各種電装パーツも取り付けていくことになりますが、

一つ一つ動作のチェックするのはもちろん、
見た目も大事にしたいので、一つ一つ磨いて準備します。
今回はオーナー様自ら磨いて来ていただきました。


ただ、取り付け前にどうしても気になる部分は更にひと手間加えたり・・・


動作チェックで接触不良等があれば直したり・・・


ワイパーはついでに12V化したり・・・



細かいパーツも忘れずに・・・
(こちらはホーンブラシです。)



・・・そんなこんなでこちらが一通り完了した状態です。


ちなみにこのクルマには、
トレーラーヒッチ
MSD
フォグランプ
バックランプ
・・・等のパーツが付いている為、
それらの配線も追加されていますので、
本来よりも大幅に配線が増えています。。。(^^;)

それでもなるべくスッキリ見える様に工夫しました。









2018/05/26

ZKW Lighted Mirror




こちらはZKWという聞き慣れないメーカーの、
ライト付き汎用ルームミラーです。
他にはSWF製でも似たような物がありますよね。)


こちらを入手されたお客様から、
タイプ2に取り付けできる様に加工して欲しい・・・とご依頼頂きました。

タイプ2のミラーと、取り付け部分を比較すると全然違います。(^^;)
汎用の物と専用の物なので違うのは仕方ないですが。

これをスマートに取り付けできる様に考えたいと思います。


まずはそれぞれ分解し・・・

これを見ながらどうしようかな~と考えて・・・


こうなりました。(^^)/
一体だと組み立てられなくなるので、
分割にしています。


組み立てるとこうなります(^^)/
これでスマートに取り付けできますね。




せっかくなので、配線も通してちゃんとライトが点く様に。。。


そして取り付け。

Before


After



「こんなにスマートに付くと思わなかった!!」と、喜んでいただけました♪


ライトを点けると・・・(^^)/


お客様によると夜だともっと良い雰囲気らしいです。(^^)/








2018/05/25

純正ジャッキのレストア #2



忘れた頃にやってくる、純正ジャッキのレストアです。(^^)/


今回は'70 Type1のお客様からご依頼頂きました。

クルマ自体のコンディションは良いのですが、
それに比例してジャッキのコンディションも良いですね♪

Before

早速バラバラにします。
低年式のジャッキに比べ細かなパーツが多いので、
組む時に迷わない様、順番に並べて写真を撮っておきます。


そして、オリジナルでは何も表面処理されていないと思われる、
鉄のままのパーツを、今回はメッキしてみました。


防錆にもなるし、質感的にも良いので、
今後の定番になりそうです。

そしてペイント仕上げのところはペイントして・・・

全てのパーツが準備出来ました。


そして知恵の輪みたいな感じで組み立てれば完成です。




なかなか渋い感じで仕上がりました。
是非フロントフード内で輝いてほしいですね!(^^)/




以前にはこんなジャッキをレストアさせて頂きました。
(ご紹介を忘れていました(^^;))


こちらは'64 Type1のものです。

ちょっとブルーがはいるのもアクセントになってなかなかカッコいいですね!!






2018/05/24

Things that makes your VW go low...



こちらの’63 Type1。。。


4inナロー+ローダウン+スプリントスターで普通にカッコいいんですが、
オーナー様的には何か物足りない・・・。

・・・と以前にご相談いただきました。


何がダメ、と言うわけではないのですが、
学校の成績で言うと全てが75点・・・みたいな感じです。
平均点は高いのですが何かが突出しているというのも無いのです。
かなり贅沢な悩みだとは思いますが。(^^;)


昨年惜しまれつつファイナルを迎えたVWイベント、
"Lowlife"の会場でその答えの一つが出ました。

”あともう少し”の低さ・・・です。

もちろん、ただ低くするだけなら簡単ですが、
低い車高でちゃんと走れる様に・・・となると話は別です。


作業前の状態では・・・

フロントは市販の2inナロービームをベースに、4inナローへ加工済み。
純正トレーリングアーム。


リアはストレートタイプのアジャスタブルスプリングプレートを装着済み。


フロントに関してはトレーリングアームが純正なので、
車高を下げれば下げる程、タイヤが前方に寄っていく状態、

リアはスプリングプレートの長さが純正と同じタイプだったので、
こちらも下げれば下げる程、トーインがついてしまう状態でした。

その辺りを改善しつつも更に低くする為に、
お客様と相談し、
こんなパーツを用意させていただきました。

まずは、当社で取り扱っている、

2inドロップのアジャスタブルタイプを選びました。
(写真はペイント済みの物です。)

こちらは純正よりも約15㎜長く造られていますので、
ローダウン時のトーイン補正が可能です。

そして2inのドロップ分、スプリングを効かせることができます。


そして、純正をベースに、
1inロング・片側1/2inナロード加工されたトレーリングアーム。

これは昨年のLowlife Finalに来日されていた、
アメリカのMr. Chase Hill氏製作のものです。


そして先日ご紹介したSPAXショックアブソーバー


これらは、ローダウン車用に開発されたパーツですので、
組み合わせもバッチリです!!

・・・さっそく取り付け(^^)/

まずは本組前に、各部への干渉等がないか仮組してチェック。。。


特に問題なく、すんなり付いてくれたので、
もう一度分解し、各パーツをペイントします。



そして・・・



こんな感じで取り付け完了です。

パーツ自体がしっかり考えられて造られている為、
特に大きな加工等も必要ありませんでした。

もちろん、正しく取り付ける為には、
相応の知識・技術・経験が必要となってくるのは言うまでもないですが。


そして完成です!!






最初の写真と比べて、かなり引き締まった印象です!!
それでいて走っていても低さを感じさせない程の安定感。
良いパーツが出てきたものですね(^^)/



ショックに関しては、
ノーマルタイプの物やショートストロークタイプの物でも、
少し長かったので今回は最短230㎜のタイプを選んでいます。

こんな感じでダイヤルが見えますので、調整も簡単です。



足回りのパーツ・・・キレイにペイントしても、
外からは見えないんですが、

こんな感じでチラッと見えるんですよね♪
コレが良いんです。



ちなみに今回ご紹介した'63 Type1、
既に次のプランも見えてきているので、
今後が楽しみです。。。(^^)/