2020/11/20

コンバーチブルトップの張り替え #01

 

'64 タイプ1コンバーチブルです。


ペイントが仕上がり、
各部の組付けも大体出来上がった、写真の状態でお預かりしました。


幌はご覧の状態。。。



というわけで、まずは幌の分解からスタートです。

分解してみると、一度は張り替えられているような雰囲気でした。

生地やパディングなどを剥がし、
フレームだけの状態にして一度仮付け。
フレームの動きを確認します。


各ヒンジのガタやフレーム自体の歪み等も無さそうなので、
次はウッドフレームを取り外します。

ビートルやカルマンギアのコンバーチブルには、
一部、木製のフレームが使われています。

それが、新車から50年以上も経って、こんな状態に。。。(^^;)



ネジはボロボロに錆び、
木もかろうじて原型を留めていましたが、外すとアチコチ崩れてきます。。。
分解はまさに化石の発掘の様な気分です。

とりあえず、取り外したフレームは一旦置いといて、
幌のフレーム本体をペイントしていきます。。。


















2020/11/15

'65 Type3 Squareback #5

 

他にも、

・フロント、リア、クウォーターのウインドウシールの交換


・ポップアウトウインドウのシール交換

・ボディモールの交換

・・・等々を作業させていただき・・・
先日、納車させていただきました。
(・・・いや、先月の話でした(^^;))

外装、内装等のリフレッシュ作業を考えた時、
本当に様々な方法があると思います。
車両の状態とお客様のご希望に合わせた、
ベストな作業内容をご提案させていただきます(^^)/





2020/11/08

'65 Type3 Squareback #4

 

続いてはベントウインドウ周辺のシールラバー交換です。



ガラス自体がフレームにきちんと収まってなく、
サッシにガラスが当たってちゃんと閉まらない状態でした。。。


ベントウインドウASSYをまずは取り外します。


付いているシールをみると、以前の苦肉の策が見えますね。



早速分解し、各シールを交換していきます。

上の写真のベントウインドウツールを使うことにより、
フレームにしっかりとガラスを入れることができます。


他のシールも交換し、完成です。

これで、ビシッと気持ちよく開閉できるようになりました。


















2020/11/05

'65 Type3 Squareback #3

 今回はフレッシュエアボックスからの雨漏りの修理です。
ここはタイプ3の泣き所ですよね。

ボディとの間にあるシールラバーが劣化して
隙間から雨漏りしたり、
ボックス内にゴミが詰まり排水出来なくて水が溢れてきたり、
ドレンホースが劣化し、亀裂が入りそこから漏れたり・・・等々。
雨漏りの原因になる箇所がいくつもあります。


こちら、取り外したフレッシュエアボックスです。


まず、ボディとの間にあるシールラバーがカッチカチになってしまっています。

そしてこちらは取り外す前の写真ですが、
ドレンホースに亀裂があり、そこから漏れています。


原因は分かったので作業開始です。
まずはカチカチのシールを剥がし・・・

ボックス本体をペイントし、新しいシールラバーを取り付けます。


以前のペイント時に、一緒に塗られてしまっているメッシュは、
塗装を剥がして本来のブラックに戻します。

ボディのスリットから見えるこのメッシュがちゃんと黒い、というのが良いですね。

これで取り付け準備はバッチリです。

この後取り付けて、
しつこいくらいに雨漏りのチェックをして作業完了です。

















2020/11/01

'65 Type3 Squareback #2

 

ボディの磨きの後、
まずはワイパーの修理、そしてフレッシュエアボックス周辺の雨漏り修理です。


まずはワイパーの修理。

こちら、取り外したワイパーモーターASSYです。

恐らく、新車から一度も外されてないのでは?という状態です。

今回はモーターの不具合ではなく、
ワイパーピボットのワイパーアームを取り付けるシャフトが
長年の脱着によりガタガタになってしまっているのを修理していきます。

ビートルやバスなら交換用のピボットが入手できますが、
低年式のタイプ3となると部品がありません。

なので今回は一度分解し、修正してから組付けていきます。

まずは分解し、長年の汚れを洗い落とします。。。

こちらが問題のシャフトです。

本来はキレイな丸いシャフトなんですが、
ガタガタになってしまっています。
これでは任意の場所でワイパーアームを固定する事ができません。
ネジを締めた時にちょっと位置がずれてしまう・・・なんてことになっちゃいます。

これをまずは溶接で肉盛りし、

旋盤で整えます。

これでバッチリですね。

他、本体のフレームやリンケージ等は
一度塗装や錆を剥離し、ペイント。

グリスアップしながら組んでいきます。



配線はモーターからヒューズBOXやスイッチまで一直線だったので、
今後、脱着しやすい様に途中にコネクターを挟んでおきました。


続いてはフレッシュエアボックスです。



























'65 Type3 Squareback #1

 

ボディのペイントの磨き作業、
ウインドウシール等のラバー関係の交換、
タイプ3特有の雨漏り修理等、
お客様が気になる各部のリフレッシュ作業の為、
お預かりさせていただきました。


8年程前に販売させていただき、
現在まで大切に乗られているクルマです。
機関周りに関しては車検毎にキッチリ作業させていただいてますが、
ボディ各部は少しくたびれてきている様でした。

フロントフード等、写真でも見ても少しツヤが引けてきているのが分かりますね。


まずはボディモールやエンブレム類を外して、
徹底的にボディを磨きます。

そして磨き後がコチラ。

しっかりとツヤが復活してますね。

普段乗りに近い形で乗られていると、
どうしても徐々にペイントは傷んできます。
たまにはこうやって磨いてリフレッシュするのも良いですね。

この後、そのほかの作業も進めていきます!!