2023/04/27

ヘッドライナー張替え #2

 

こちらの’60年タイプ1は

ヘッドライナーとラグトップの張り替え等のご依頼でした。



ブラックのボディに、ブラックのラグトップ生地、
そしてヘッドライナーもブラックです。



オールペイント完了後の組付け途中の状態でお預かりしています。
車内の直接生地を貼る部分等もツルっとキレイにペイントされていて、
作業する側としては非常に助かります。

何より、仕上がった時に非常に気持ち良いですよね。

早速作業開始です。
こちらも、ヘッドライナーの下地からキッチリと仕上げていきます。


そして順に黒い生地を貼っていくのですが、
一部、貼り付ける前に生地同士を縫い合わせる必要があったりで、
面積に対して手間がかなり掛かってきます。。。

リアウインドウ周りのコーナー部分や、



Bピラーからリアクウォーターウインドウにかけての部分等。。。




大体貼れてきたところで、
ラグトップの作業にかかります。

こちらは全く手つかずの状態でした。

サビサビのフレームは、
サビや塗装を剥離し、ペイント。

アルミ製のレールは、
かなり腐食していたので・・・


腐食跡をできるだけ研磨し・・・


ポリッシュ仕上げ。

細かなパーツの欠品もあったので
パーツを手配し、交換。。。


そして生地と共に取り付けていきます。

今回使用したヘッドライナー生地はTMI製のものでしたが、
実はラグトップ部分のヘッドライナー生地の幅が、
ボディの開口部分よりも幅広く、
そのまま取り付けが出来ず、
幅詰め加工をしての取り付けとなりました。
作業にイレギュラーは付き物ですね。(^^;)

ラグトップの生地を取り付け・・・


ガラス等を組付ければ・・・


完成です!!


ドア周りの組付けやボディーモールの取り付け等をし、
当社での作業は完了です。

その後、お客様のもとで足回りのカスタムや残りの組付け作業をされ・・・

先日和歌山で行われたOrange Bugに無事エントリーされました!




ご依頼、ありがとうございました!!






2023/04/25

ヘッドライナー張替え #1

 

年明けからヘッドライナー張り替えのご依頼が続きました。。。


まずはコチラの’67年タイプ1。


ヘッドライナーとカーペットの張り替えです。

張替え前の状態はこんな感じでした。

過去に張り替えられてからそれなりに時間が経ち、
それなりに使用感のある状態です。。。

生地を剥がし、古いボンドを剥がし、
サビの処理等をして、下地からキッチリと張り替えていきます。



使用する生地はいつものWest Coast Classic Interior製のもの。


これを順に貼っていきます。
貼る順番、生地を張る方向など、間違えるとキレイに仕上がりませんので、
何度もやっている作業ですが慎重に進めていきます。


ヘッドライナー完成。


続いてカーペットも。


最後にウインドウガラスやシート等を元通りに戻して完成です。







クリーンなインテリアは乗っていて気持ちがいいですよね!
ご依頼ありがとうございました。





2023/04/20

Welcome to JAPAN!!

 

リアルタイムよりもかなり遅れているこのブログですが、

今回は年明けに納車させて頂いたこちらのカルマンギアのご紹介です。

(ちなみにリアルタイムはインスタグラムでご覧ください。)



お客様から最初に問い合わせ頂いたのは2年近く前になります。。。
「低年式のカルマンギアコンバーチブルで、ブラックが欲しいんですが・・・」
・・・と言う内容でした。

カルマンギア自体、ビートルやバスと比べ極端に台数が少ないのですが、
その中で低年式に絞り、
コンバーチブルに絞り、
ボディカラーをブラックに絞り・・・
で、そこまで絞っちゃうとなかなか見つかりませんよとお話しした記憶がありますが、
それでもそこに拘って探していき、
途中、ボディカラーを諦めかけたこともあり、
また、ベース車を買ってイチから仕上げた方が良いかな?と考えたりもしながら、
ようやく巡り合ったチャンスを見事に掴み、
念願のカルマンギアコンバーチブルを入手されました。


昨年8月に海を越えて日本にやってきた車両は、
アメリカで数年前に仕上げられた、これぞShowカーと言った仕上がりです。

塗り肌を消してピカピカに磨き込まれたボディに、
クロームメッキされたポルシェFUCHSホイール。

ブレーキキャリパーはもちろん4輪WILWOODの4ポッド。

内装はオリジナルのディテールを残しつつもカスタムされています。



そのコンセプトを崩さない様、
でも自分的に気になる部分は色々とご提案し、手を入れさせていただきました。


肝心の幌もしっかりと開閉できるように+ディテール面でも少し手を入れて・・・

エンジンは2332㏄+WEBER 48IDA。
街乗りしやすいマイルドなチューニングが施されています。


Showカーが故に実際に「走る」と言う部分では仕上がりが甘い部分もあり、
そのあたりは当社ファクトリーにてしっかりと手を入れさせていただきました。


皆さん車両を購入する際にはそれぞれに色々な拘りがあると思いますが、
一番大事なのは、「これ!」と言うクルマが売りに出た時に、
決断できる「決断力」なのかな、と思いますね。


こちらの車両はホームページのギャラリーに掲載していますので、
是非ご覧ください。