「シートの張替えをお願いしたい・・・」
という事で、遠方のお客様からシートのみをお預かりしました。
けっこうサビている・・・とは聞いていたんですが、
想像を超えたコンディション。。。(^^;)
もう少し新しい年式なら、別のフレームを用意した方が?・・・となりそうなコンディションですが、
55年までのシートはかなりレアなので、中々手に入りません。。。
なので、今回はこれをベースに仕上げていきたいと思います。
ちなみに、
ウエストコーストクラシックレストレーション(WCCR)から、
内装一式は既に取り寄せています。
コンバーチブルONLYのパターンですね!
仕上がりが楽しみですが、その為には、
シートフレームのレストアから始めなければいけません。
まずはバックレストから。。。
お預かりしたままの状態。。。
サビもなんですが、
一見して、矢印部分のフレームの溶接が外れ、片方は更に曲がってしまっています。
とりあえず生地・パディングを剥がしてちゃんと確認してみます。
うん・・・折れていますね。
この折れてるフレームは、
バックレストを仕上げる際にかなり重要になってくる部分なので、
キッチリ直したいところです。
そして・・・
なぜか左右のフレームの脚の形状が違います(^^;)
片方は明らかに曲がっているので、
こちらも修正が必要ですね。。。
まずは折れたフレームの修正から。
一瞬、折れたのをなんとか曲げ直そうかと思いましたが、
やはり新たに作った方がキレイだと思い、
同径のパイプを用意しました。
ちなみにただのパイプではなく、
断面を"C"型になるように切り込みをいれています。
この切込みに生地をしまい込んで仕上げるという形です。
まだまだ他に修正する部分はありますが、この部分はこれでオッケーですね。
”シート張替”・・・。
言葉で言うとたった一言ですが、
実際の作業はなかなかそう簡単にはいきません。