幌のフレームをチェックしていくと・・・
まず、各ウッドボウ(木製のフレーム)が本来の木製のものでは無く、
リプロダクションの樹脂製のものが使われていました。
これの何が問題かというと、
使われている樹脂の材質が問題なんです。
硬さはそれなりにあるんですが中身がスポンジ状のもので、
タッカーの針やクギ、ネジ等が効かないんです。
取り付けた直後は何となく効いてる様な感じなんですが、
時間が経つに連れグラグラになってきてしまいます。
今回も例外ではありませんでした。
開閉時に幌の前端を持つとグラグラしていたんですが、
理由はこれですね。。。
そこで張り替えにあたり、木製の物をドイツから取り寄せました。
かなりしっかりした重い木で作られています。
そしてもう一つ問題がありました。
スチール製の各フレームを接続するボルト類です。
各フレーム自体は特に問題なかったものの、
それを固定するボルトが以前に別の物に交換されていたり、
残っているものも曲がっていたり。。。
そのせいでかなりガタが出ていました。
これも動きが悪かった一因ですね。
段付きの特殊な物なので既製品ではまかなえず、
リプロダクションがあるものはそれを、
ない物は既製のボルトを旋盤で加工して必要な分を揃えました。
フレーム自体はある程度分解して塗装しています。
やはりキレイになると気持ちが良いですね!
諸々の準備ができたので、フレームを組付けていきます。