2020/12/27

コンバーチブルトップの張り替え #07

 

ようやく最後の仕上げです!!


低年式のコンバーチブルトップに取り付けられる、
クロームメッキのモール。
これが有ると無いとでは雰囲気が大きく変わります。
今回はお客様に強くオススメして取り付けさせていただきました。

製品の状態ではご覧の様に真っすぐなモール。



これを幌の形状に合わせて曲げながら、
そしてモールから生えている釘を幌の木製フレームに打ち込んで取り付けます。。。
かなり難易度の高い作業です。



取り付ける為の専用工具も必要になってきます。

こういう工具が販売されてるわけではなくて、
ワークショップマニュアルを見て製作しました。


・・・こんな感じで取り付けできました。



続いてリアウインドウを取り付けて・・・



後はシールラバーの取り付けや細部の処理などをして、

ようやく完成です!!






・・・ちなみに、最初はこんな状態でした。



非常にクリーンな仕上がりになったと思います。

幌の張り替えも随時受付中です。
是非お問い合わせください!!






2020/12/21

コンバーチブルトップの張り替え #06

 

こちらがコンバーチブルトップのトップカバーです。


高級感のある、いわゆるジャーマンクロス製です。

これを被せて・・・


張り具合を調整しながら固定していきます。

ただ、細部は微妙に帳尻が合わなかったりする部分もあるので、
縫い目を少しほどいて微調整が必要になってきたり。。。



バシッと張りあがったら、リアウインドウ部のカット・・・緊張の一瞬です!


左右のズレも無く、キレイに収まりました。


次はいよいよ仕上げです!!























2020/12/18

コンバーチブルトップの張り替え #05


コンバーチブルトップ用のパディングSETというのが、
一応売っているのですが、ほぼ素材です。
大体の大きさにカットされた生地とスポンジがセットになっています。

ちなみにオリジナルは50年代だと馬の毛が、
60年代ではシートパディングと同じ様なヤシ?の繊維が使われていました。



まずはパディングを貼る為のベースとして、生地を貼っていきます。




続いてスポンジを・・・



リアウインドウ周辺用として用意されていたスポンジは、
ちょっと大きさが足りない感じでしたので、
新しいスポンジから切り出します。。。




一通りパディングを貼り付けたら、
また生地を被せていきます。。。




これでようやくトップカバーを取り付ける準備が出来ました。



ここまでけっこうサラッとやってる様に見えますが、
張り具合の微調整や生地、パディングを縫い付ける作業など、
かなりの手間暇が掛かっています。

この手間を考えると、'50年代~'60年代当時、
コンバーチブルはセダンの約1.5倍もの価格で販売されていたのも頷けますね。










2020/12/15

コンバーチブルトップの張り替え #04


コンバーチブルのヘッドライナーです。


セダンと違い、
特にサイド部分等、生地のたわみ等逃がし所が無いというか、
縫製の良し悪しが仕上がりに直結する印象です。

作業された方ならわかって頂けると思うのですが。。。(^^;)


まずまずの出来。。。



生地を張った後に、直径4㎜のロープを張り、
そこに生地を縫い付ける形で張り具合を調整。。。


セダンとは比べ物にならないくらい手間がかかります。

ヘッドライナーが大体できれば、次はリアウインドウの枠を取り付けます。


この時点で傾いたり、左右どちらかに寄ってしまったりすると、
後から修正は出来ないので慎重に・・・


続いてパディング(中綿)を貼っていきます。。。





 

コンバーチブルトップの張り替え #03

 

樹脂製の各フレームを取り付けていきます。

取り付けの為の穴も当然の様に開いていませんので、
寸法を測りながらの作業です。


上の写真はヘッダーボウと呼ばれるフレーム。

パッと見、それっぽく収まっていますが、
どう調整しても正規の位置に来ないんです。

おかしいな?と思い元々の木製フレームと比べてみると・・・


5~6mmほど薄いんです。


このまま取り付けちゃっても良いのかもしれませんが、
トップの一番前にある結構大事な部分なので、
足りない分を足すことにしました。


・・・これで何とかいけそうです。



他の部分のフレームは結構正確に作られていました。



ただ、本来は木ネジで固定するんですが、
樹脂製のフレームの場合はそれだと後々緩んできそうだったので、
ナットを埋め込みボルトで固定、という方法をとっています。



一通りフレームが固定出来たら次はヘッドライナーです。